【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。
「仕事?」
「はい! わたし、今日聖川社長にアポを取って来てるの!」
「その聖川は、この俺だけど?」
「………。え?」
い、今なんて? え?目の前にいるこの悪魔が、この悪魔が……。聖川社長!?
そ、そんなことあるの!?こ、この人が社長!? し、信じられない……!
「ええっ!? あ、アンタが聖川製薬の社長……!?」
「そうだ。俺がこの聖川製薬の社長、聖川光星(ひじりかわこうせい)だ」
「…………」
この人が、社長? ってことはわたし、この人と一緒に仕事するのぉ〜!?
そ、そんなのイヤー……!!
「まさかあの時のお前が……。今度の取引相手だとはな?」
「そ、それはこっちのセリフです!」
何がイヤでこの悪魔男と仕事しなきゃならないの……!?そんなのは、こっちからお断りしたいくらいよ!
「で?今回はどのような用件でしょうか?遠藤莉沙さん?」
「……こ、今回はこちらの商品について、ご説明したくて参りました」