【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。
「フッ……。莉沙、お前も言うようになったな?」
「当たり前です。……だからわたしは、あなたの妻になったんですから」
わたしがそう言うと、光星さんは。
「それならこれからもっと、心も身体も全部、愛していかないとな?」
口角をあげてニヤリと微笑みを浮かべてそう言うと、わたしの顎を持ち上げて、そのまま顔を近付けて唇を奪った。
「さ、家に帰ろう。 今夜は満月みたいだぞ。莉沙と満月……。いい初夜を迎えられそうだな?」
そしてそう言うと、怪しげにまた微笑んだ。
「ちょっと、光星さん!? 何言って……!」
「冗談だ。……さ、帰ろう、莉沙」
「……はい」
わたしたちはその日の夜、結婚してから初めての初夜を迎えた。新しいベッドの中でふたり、唇を重ね合い、そして肌を寄せ合いながら、甘く激しく身体を重ね合った。 初めて夫婦として迎えた初夜の日の夜は、光星さんの言う通り、キレイな満月だった。
わたしたちはこれから、夫婦として生きていくんだ。ね、光星さん?
【2021/3/22 完結】