【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。
◎番外編〜その後のふたり〜
【番外編】
「莉沙ちゃん、聖川。……この前はすまなかった。本当に君たちには、申し訳ないことをしてしまった」
光星さんと結婚してから間もなくした頃、神宮寺社長からお詫びという名の謝罪がわたしたちにあった。
突然わたしたちの住んでいるマンションにやってきた神宮寺社長は、お詫びをしたいと最高級A5ランクの霜降りステーキ肉を持ってやってきたのだ。
最初は「帰れ」と冷たく言っていた光星さんだったけど、どうしても謝罪させてほしいと言う神宮寺社長の気持ちを汲みとって、家の中に上げたのだった。
「父にもお叱りを受けたよ。聖川と莉沙ちゃんに何てことをしたんだってね」
「……そうか」
光星さんは、その間も向きあったままの神宮寺社長に、ずっと冷たく視線を向けていた。 わたしは何も言うことが出来ずにいて、ただふたりを見つめることしか出来なかった。
「本当に申し訳なかった。……もうこんなことをしないと誓うよ」
「当たり前だ」
と、光星さんは冷たく言い放っていた。