【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。



「なぁ、遠藤莉沙」

「な、な、なんですか……?」

 こんな体制で押し倒された状態で、名前を呼ばれたら。……イヤでもドキッとしてしまう。

 そしてそう思いながらいた瞬間に、聖川社長はわたしにさらにこう言った。

「なぁ、遠藤莉沙。……一度俺に、抱かれてみないか?」

「…………。え、え?」

 俺に抱かれてみないかって、どういう意味……? え、何言ってんの……?

「お前いい身体してそうだし?俺の好み」

「は、はぁっ!? じょ、冗談やめて……!」

 なんでわたしが……!?こ、こんな男に抱かれるなんて……あり得ないから!

「でもほら、この前の詫び」

「この前の詫び……?」

「そ、俺の前を歩くのを塞いだ詫び」

「そ、それはアンタが……!」

 なんで……! 逃げたいのに、逃げられない。それにこんな変態男でも、見つめられたら逃げれるわけないって……。

「遠藤莉沙。絶対にお前を、俺のものにする」

「え……んんっ⁉」

 その言葉と同時に降り掛かってきたのは、アイツの唇だった。
< 14 / 125 >

この作品をシェア

pagetop