【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。
「莉沙……」
「こう、せ……さっ……」
彼の動きに合わせて、ギシギシとベッドを揺らしていく。 ベッドを揺らすその一定のスピードは変わらないのに、身体の芯まで感じる温もりは熱を上げて熱くなって……。
蕩けそうになりそうだった。感じる体温や吐息が混ざって、甘さが増えていく。なのにわたしの方が蕩けそうになってしまう。
「大丈夫か?」
「は……はい」
だけど彼はこうやって時々、わたしのことを確認しながら抱く。激しく甘くキスしただけで、身体の底から疼いてしまって、理性をいつ解き放ってもいいくらいになっている。……わたしはおかしい。こんな最低な悪魔みたいな男に抱かれてるのに、不思議とイヤではないのだ。
頭の中を彼でいっぱいにされて、宣言通りわたしの頭の中は、彼のことだけしか考えられなくされている。……洗脳されているのだ。こうして抱かれている時は、何も余計なことを考えなくていいから。彼との行為にだけ集中してればいいのだから。