【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。



「こう、せいさっ……」

「莉沙? もうイキそう?」

 わたしの理性はもう限界だった。こうして抱かれれば、終わる時は必ずくる。彼の背中に思いっきり手を伸ばして、彼を受け入れる体制を自分から作っていた。

「んんっ……っ、もう……」

「俺も、もう限界……」

 彼はわたしの唇を思いっきり奪って、そのまま身体を揺らし続けた。一定のスピードで抱いていた彼も、終わりが来たようだった。そのままわたしの手をギュッと握りしめると、腰を動かすスピードを上げて思いっきり理性を手放した。

「っ……莉沙……!」 

 彼は最後に、わたしの名前を呼んだ。そしてそのまま繋がったままの状態で、わたしのことを抱きしめた。

「はぁっ……光星さん……」

「大丈夫か?莉沙」

「……あ、はい」

「すまない。……無理をさせてしまったかな」

「……いえ」 

 彼は悪魔だと思っていたけど、実はそんなに悪魔ではないのかもしれないと、今思った。実は優しい人なのかも、そう思えた。
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