【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。



「一つ聞いていい? あなたの女になるって、身体だけの関係ってこと?……それとも、ちゃんとした関係のこと?」

「身体ももちろんそうだが、健全な付き合いもしていくつもりだ。 デートとかも、莉沙が望むのならどこへでも連れて行くと約束する」

 真剣な目でそう言われたら、断れない。わたしを見つめるその目は、まるで悪魔。この悪魔からわたしは、きっと逃げられない……。

「……うちの器具は、最高品質の物を使っています。使用したとして、決して後悔はさせません。きっとあなた方の役に立ちます」

「ほう……」

 社長はパンフレットを眺めていた。その社長に言葉を続けた。

「社長、わたしはその辺にいる女とは違います。身体だけが目的なら、お断りします。……だけどちゃんとデートを含めた交際ということなら、こちらからお受け致します。……社長はあの時、他の男なんか忘れさせてやる。そう言ってくれたので。信じます、その言葉」

「そうか。じゃあ契約成立だな」
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