【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。
◎初めてのデート
「やったじゃん! うまくいったんだ?説得」
「はい」
無事に契約を取れたことで、わたしたちの未来は安泰に近くなった。聖川製薬が契約をしてくれたとなれば、本社にもそれなりに報告が上がるだろうし。
とりあえずは、良かったかな。……まぁ契約をする代わりに、わたしはあの悪魔社長の恋人になったという訳だが……。そんなことは言えるわけもないので、内緒にしておこう。
厄介なことに巻き込まれるような気がしないでもないし……。
それから何日かした日の夜、聖川社長からわたしの元に連絡がきた。
【今度の土曜日、空いてるか?】
内容はたったそれだけだった。 土曜日?何かあるのかな?土曜日に……。
【空いてますけど?】
と返信すると、すぐにまたメッセージがきた。
【じゃあ今度の土曜日、デートしないか?】
「デート……?」
えっ!? デートー!? え、何?デートのお誘い……!?
え、わたし、社長と早速デートするの?……いや、まぁ、付き合ってればそうなるけども。