【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。
そんなことを思いながら、わたしはいつもより早く就寝した。翌朝はいつもより早く起きて、念入りに洗顔とメイクをした。
決めた服を着て、髪を整える。そしてほんの少し香水を付けて、カバンに荷物を詰めて、予定の時間よりも少し早く家を出た。
聖川さんとは、最寄りの駅で待ち合わせしていた。聖川さんが迎えに来てくれると言っていたので、予定より少しだけ早く着くようにした。
駅のロータリーで待っててと言っていたけど、ココらへんでいいのかな? 左手に付けた腕時計をチラチラ見ながら、わたしは聖川さんが到着するのを待った。
「莉沙、お待たせ」
「あ、聖川さん……」
そして予定時刻の10時半に、聖川さんは車で迎えに来てくれた。そして聖川さんは、ニコリと微笑むと車のドアを開けてくれた。 しかも車はあの高級車のベンツだ。
「乗って?」
「は、はいっ」
え、ベンツ……! さすが社長、お金がある人は違うな。まさか初めてのデートで乗ってくる車がベンツだなんて、想像もしてなかった。