【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。
「よし、では出発しようか」
「はい。よろしくお願いします」
「任せて」
聖川さんは優しい笑みを浮かべてから、車を発信させた。
「今日は楽しみにしていた、莉沙とのデート」
「……え?」
「昨日は、緊張してあまり寝れなかった」
まさか聖川さんが、そんなこと言うなんて思ってしまうなかったわたしは、その発言にびっくりした。
「そ、そうなんですか?」
「ああ。莉沙とのデート、すごく楽しみだったからな」
「……それは、ありがとうございます」
そう言われたら、わたしも楽しみにしていたと錯覚してしまう。……いや、楽しみにしていたのは本当だと思う。ちょっとだけワクワクして、そしてドキドキした。
これはきっと、聖川さんと同じ気持ちなのかしれない。……ちょっと嬉しいというか、なんというか。
「楽しみだな、イチゴ狩り」
「はい。楽しみですね」
わたしは初めてのデートで、イチゴ狩りをしたいと言った。今が旬だし、イチゴが好きだから。ちょっとデートでイチゴ狩りは、憧れもあった。