【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。
◎恋はふたりでするもの
「おはようございます」
「あら、遠藤さん、おはよう」
「おはようございます、川嶋さん」
「あれ? 遠藤さん、何かキレイになった?」
同じ職場の川嶋さんが、わたしの顔を見るなりそう言ってきた。
「え?……そうですか?」
あんまり自分では、そう感じないけどな……。
「うん。なんか肌とかキレイになったよね? ツヤがでてきたよ?」
「本当ですか? ありがとうございます」
そう言われると、嬉しい気もする。女はいくつになっても、キレイと言われれば嬉しいものなんだな。
「なに? 遠藤さん、何かあった?」
とニヤニヤしながら、川嶋さんは聞いてきた。
「えっ!? いえ!別にそんな……!」
「遠藤さん、もしかして。彼氏でも出来た?」
「えっ⁉ あ、いや……」
なんでそれだけで、彼氏がいると分かるの?不思議すぎる……。
「やっぱりそうなんだ? 彼氏、出来たんだ?」
「あ、まぁ……。はい」
「ええっ! おめでとう!」
「あ、ありがとうございます……」