【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。



「無理に忘れる必要なんてない。……だけど、俺が莉沙のことを愛することに変わりはない」

 聖川さんは、その言葉と共にわたしの目をジッと見つめていた。

「…………。でも」

「恋はふたりでするものだ。ひとりでするものじゃない。……だから、俺と一緒に゙恋゙をしてくれないか?」

 その言葉を背景に、わたしの目に写ったのは。キレイな夜景と、そして聖川さんのその真剣な眼差しだった。

「……光星さん」

「莉沙、俺はずっと……莉沙のことを愛する自信がある。莉沙のためなら、何だって出来る」

「……どうして? どうして……そこまで言ってくれるんですか?」

 わたしみたいな女に、どうしてそこまで言ってくれるのか、理由が分からない。

「決まってるだろ。……莉沙と一緒に恋をしたいからだ」

「……っ、ありがとうございます」

 こんなわたしを愛してくれる人、彼以外に他にいないと思っていた。

「莉沙、好きだ。……これからも、俺のそばにいてくれないか?」

「……はい」
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