【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。
◎初対面



 それからは、何気ない日常が過ぎた。聖川製薬との契約を取れたおかげで、うちの会社。特に本社は大喜びだそうだ。

 本当にありがたい。そして良かった。

 聖川製薬があの後、実験器具のサンプルを使ってくれていて、不具合があった箇所を随時報告するようにしてくれている。 製薬会社とタッグを組み、本社では新たな器具の開発の取り組みに取り掛かろうとしていた。

 わたしたちはそれほど忙しくはない。だけど本社は大変みたいだ。今うちの部署の上司数名が、本社にヘルプに行かされているのだ。

 新しい実験器具に関しては、聖川さんが自ら報告してくれている。そして新しい不具合の修正等、様々なものを随時メールや電話で報告してくれている。

 より一層、わたしは仕事に打ち込んだ。聖川さんとの共同作業でもあるし、それはそれで刺激になる。聖川さんの仕事のスタイルは、とてもストイックだ。

 わたしも聖川さんを見習わないと、と思う所がたくさんある。それは仕事に対する姿勢だ。
< 54 / 125 >

この作品をシェア

pagetop