【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。
よろしくお願いします、か……。それはこちらのセリフだ。
「母さん、莉沙が困ってるだろ?」
とそんなわたしを見て、聖川さんはそう言ってくれた。
「あら、いいじゃない! 将来は光星のお嫁さんになるかもしれないんでしょ?」
「えっ!?」
「おい、母さん……!」
「す、すみません!」
わたしはその言葉にびっくりして、飲もうとした水を溢してしまった。慌ててタオルで溢れた水を拭くわたしに、お母様は続けた。
「わたしたちなら、いつでも大歓迎だからね?うちにお嫁に来ること。ウフフ」
「おい、母さん!」
と慌てて、聖川さんはフォローを入れてくれた。
「だって、ねえ?」
「莉沙との将来はちゃんと考えてる。その時になったら、ちゃんと報告するから」
「ええっ!?」
ひ、聖川さんまで……! わたしを困らせるのはやめて〜!!
「あらあら。それは楽しみね?」
「そうだな。莉沙さんがお嫁に来てくれれば、我が家は安泰だな?」
とお父様は嬉しそうに言った。