【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。
◎小さな幸せ



「っ、んっ……聖川さ……」

 その日の夜、わたしたちはホテルのスイートルームにいた。

「莉沙、名前で呼んで?」

 わたしの首すじに、そして胸元に甘くキスを落としながら、聖川さんは耳元でそう囁いた。

「こっ……せいさ……ダメッ」

 胸を鷲掴みにされ、光星さんはちょっと乱暴に胸を揉んでくる。

「ダメ? こんなに身体が反応してるのに?」

 耳元で甘く、そして意地悪く囁かれ、頭の中は意識が飛びそうになっていた。そして光星さんに手早くするりと下着を脱がされて、そこを集中的に責められる。

「やっ、待って……ダメッ」

 意識が飛びそうになり、光星さんの服の袖を思わず掴んだ。

「莉沙? イキそうなのか?」

 そう率直に聞かれて、思わず黙り込んだ。そして少し目線を逸らした。

「言わないで……ください」

 確かに言われれば、そうなのかもしれない。そう思った。

「……可愛いな、莉沙」

「んんっ……」

 怪しく笑った光星さんに口づけられ、言葉を塞がれた。
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