【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。
「光星さん……」
「莉沙、気持ちいいか?」
と聞かれたわたしは、素直に「はい」と答えた。だって、本当に気持ちのいいものだと思ったから。……誰かから愛されることがこんなにも麗しくて、そして美して、気持ちのいいものなんだと、光星さんがその腕で教えてくれた気がした。
何度も目を閉じては彼のことを思い浮かべ、彼の体温とわたしの体温を感じながら、わたしは彼の腕の中でとろけていった。
「莉沙、そんな目で俺を見つめるな……。歯止めが効かなくなるぞ?」
彼の目を見つめていたら、そう言われた。 だけどわたしは、それでも良かった。今抱かれているのはわたし。彼は今、わたしのことだけを見ていてくれている。
だからわたしも、光星さんだけを見つめていたい。そして光星さんにだけ、抱かれていたい。光星さん以外の人に抱かれたくない。
「あぁっ……っ、光星さっ……」
光星さんの背中に思いっきり手を回し、彼を受け入れる準備をした。
「莉沙……!」
そしてわたしたちは、そのままベッドの上で抱き合っていた。