【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。



「光星さん? んんっ……⁉」

 部屋に入った途端、光星さんは甘く激しく唇を重ねてきた。

「ちょっ、と待って……」

「待たない」

 光星さんはわたしを抱き上げると、そのままベッドの上に押し倒した。そしてまた激しく唇を奪ってきた。

「んっ……」

 着ている服を脱がされ、首すじや胸に熱くキスをされる。光星さんに触れられる度に、身体が熱くなっていく。理性と感覚が狂っていって、わたしは何度も彼の名前を呼んだ。

 お互いの衣服がなくなった途端に、恥ずかしさもなくなって、気が付いたらお互い欲望のままに身体を重ね合った。

「光星さっ……はぁっ」

 だけど一つだけ違ったのは、彼の表情が少し悲しそうだったことだった。熱く身体を重ね合っても、寂しさが表れていた気がした。

「っ……莉沙……莉沙」

 何度もわたしの名前を呼んでくれる光星さんだけど。すごく苦しそうで……。

「んんっ……っ、好き。光星さん……大好き……」

 彼の背中に手を回して、そう囁いた。
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