【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。



「は、はい。 あの、本当はあの時ご挨拶しようと思ってたんですけど……」

 とわたしが言うと、神宮寺社長は「まぁ、あの時は聖川もいたしね〜」と言った。

「莉沙ちゃん、今日持ってきた資料見せてくれる? あ、その前にそこに座って」

「はい。こちらです」

 わたしは資料を広げて、神宮寺社長に見せた。

「これは?」

「新しい最新の視力測定台です。レフ台で読み取った度数を、データを転送出来るようになったものです。 機械で自動的に測れるようになりましたので、スタッフが視力測定をしなくてもAIが動いてくれる測定台です」

 とわたしが説明すると、神宮寺社長がふーん……。と資料を見つめていた。

「まだ実験の段階ですが、早ければ今年中には店舗の方に導入すれば、使えるようにもなります」

 と、わたしは補足としてそう付け足した。

「へえ? それは凄いね。そんなこと出来たら、画期的だよ。スタッフの人数が不足していても、なんとかなりそうだ」

「はい。ただ、まだ完璧では無いので、そこも試して見てからになりますが」
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