【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。
「おはようございます」
「おはよう、遠藤さん」
「今日も寒いですね〜」
「そうだね。寒いよね」
こんな寒さの中、わたしは外回りか……。嫌だよ!凍え死んでしまいそうだもん。
「わたし今日、初めての所に営業に行くんです。聖川製薬っていう会社なんですけど……」
「え、聖川製薬!?」
わたしがそう口にした瞬間に、上司が声を荒げて驚いていた。
「はい、そうですけど……」
「聖川製薬は、なかなか手強いって噂だよ〜! 頑張ってよ〜、遠藤さん!」
「え? ええっ、そうなんですか……?」
なんでわたし、そこの担当になってしまったの!? 嫌〜プレッシャー半端ない!
「そうだよ!これで契約取れれば万々歳だよ!うちの業績も右肩上がりになるかも!」
「…………。が、がんばります」
なんか変なプレッシャーかけられちゃったな……。でもまぁ、やるしかないし、頑張ってくるか。みんなの期待を背負ってるわけだしね。