【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。
光星さんとじゃ幸せになれない、なんて誰が決めたの? わたしには、光星さんが必要だ。光星さんと、これからも一緒にいたい。……なのにその言葉が頭に焼き付いて、離れない。
「んっ……光星、さん……」
「莉沙……」
「んっ、あっ……」
今夜も薄暗い部屋のベッドの上で、光星さんに抱かれながら幸せを感じていた。お互いの肌がぶつかる色音と、甘美で妖艶な甘い声。 何もかもイヤなことを忘れさせてほしくて、朝まで光星さんに抱かれた。
あの言葉を忘れさせてほしくて。光星さんのことで頭をいっぱいに埋め尽くしてほしくて、自ら光星さんの身体を求めた。 光星さんはそれに応えるように、優しくも情熱的に抱いてくれた。
「光星さん……わたし、もう……」
わたしの理性が限界を迎えた。光星さんは「いいよ、莉沙。おいで」と言って迎えてくれた。
「莉沙、今日はどうした?」
「……え?」
ベッドの上でわたしの頭を撫でながら、光星さんはわたしに問いかけた。