【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。
次の週の真ん中の水曜日。わたしは神宮寺社長とアポをとっていた。開発途中の機械のサンプルを見せるためだ。
神宮寺社長と会うのは、この前の時以来だ。わたしはちょっと不安もあったけれど、仕事だからと切り替えていた。
「神宮寺社長、お待たせしました。担当の者にお願いして、機械を運んでもらいました。 こちらにどうぞ」
「はい。ありがとうございます」
神宮寺社長を機械を設置した部屋へと案内した。中に入ると、神宮寺社長はマジマジと機械を見つめていた。
「莉沙ちゃん、これ触ってもいいかな?」
「どうぞ。良かったら、操作してみてください」
「いいのかい? じゃあ遠慮なく」
神宮寺社長は、機械のスイッチをオンにした後、取扱説明書を見ながら操作していた。
「なるほどねぇ……。このスイッチをオンにするだけで、自動的に測れるようになるって訳か」
「はい。機械の中にすでにデータなどがプログラミングされています。これにより、機械で測ることが可能です」