【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。
本当にごめん、光星さん。と心の中で謝り、わたしは一度会社へ戻った。
◇ ◇ ◇
そして約束の19時。わたしは神宮寺社長の約束した時間に、イーストサイドホテルのラウンジにいた。
「どこだろ……?」
ラウンジ内を探してみたけど、神宮寺社長はどこにもいなかった。 するとピロンとスマホが鳴った。神宮寺社長からだった。
【ごめん、莉沙ちゃん。ちょっと立て込んでて。 悪いんだけど、この部屋に来てくれる?】
とだけ書かれたメッセージ。わたしはメッセージを読むと、指定された部屋番号へと向かった。
部屋の前に着いたわたしは、ピンポンとその部屋のインターホンを押した。するとすぐに、神宮寺社長は部屋のドアを開けた。
「莉沙ちゃん、ごめん。入って?」
「はい。失礼します」
わたしが中に入ったことを確認すると、神宮寺社長は部屋の鍵を閉めてしまった。
「え?」
「今からは莉沙ちゃんと二人きりだし、誰にも邪魔されたくないからね」
と神宮寺社長は言った。