【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。



「……え?」

 それ、どういう意味……?

「さ、ルームサービスを頼んだんだ。 一緒に食べない?」

 と部屋の真ん中に置かれた美味しそうな料理たちを見て、神宮寺社長はそう言った。

「ね? 食べようよ、温かいうちにさ?」

 答えに戸惑っていると、神宮寺社長はそう言ってわたしを席に誘導した。

 え、食事に行こうってこういうこと? てっきり、どこかレストランにでも行くのかと思ってたよ……。

「じゃあ……いただきます」

 だけどそんなことも言えるわけもなく、目の前に置かれたルームサービスを頂くことにした。

「ここの料理は、すごく美味しいんだ」

「そうなんですか?……本当だ。美味しい」

「でしょ? ルームサービスだからといって、侮れないよね?」

「はい。……本当に」

 前菜のサラダに、メインのお肉料理。そしてかぼちゃのスープ。デザートにケーキまで付いていた。 これだけでも豪華なのに、更には見た目もキレイなので、写真映えもしそうなのだ。
< 98 / 125 >

この作品をシェア

pagetop