【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。
「……え?」
それ、どういう意味……?
「さ、ルームサービスを頼んだんだ。 一緒に食べない?」
と部屋の真ん中に置かれた美味しそうな料理たちを見て、神宮寺社長はそう言った。
「ね? 食べようよ、温かいうちにさ?」
答えに戸惑っていると、神宮寺社長はそう言ってわたしを席に誘導した。
え、食事に行こうってこういうこと? てっきり、どこかレストランにでも行くのかと思ってたよ……。
「じゃあ……いただきます」
だけどそんなことも言えるわけもなく、目の前に置かれたルームサービスを頂くことにした。
「ここの料理は、すごく美味しいんだ」
「そうなんですか?……本当だ。美味しい」
「でしょ? ルームサービスだからといって、侮れないよね?」
「はい。……本当に」
前菜のサラダに、メインのお肉料理。そしてかぼちゃのスープ。デザートにケーキまで付いていた。 これだけでも豪華なのに、更には見た目もキレイなので、写真映えもしそうなのだ。