風になびく君の髪




割り箸でクジを作る



「じゃあ引いてー」


一斉に引くと



「王様だーーれだ!」


ひまわり
「私ー!」


げ!いきなりひまわりかよ!



「じゃあ命令して」


ひまわり
「じゃあねー2番がー」



……俺2番なんだけど!!


やめろ?変な命令はすんなよ!?


ひまわり
「2番が3番の髪の毛を触るってのはどう?」


……


最高じゃねーかよひまわり



風馬
「2番俺だー!!」



「おー?やけに張り切ってるなー髪ヲタクくん」


風馬
「誰がヲタクだ!」


さあ3番はだれだ?


も、もしかして…み、水瀬か!?


北谷
「僕が3番だよ」


おめーかーい!!!



「北谷でガッカリしたなー?」


風馬
「んなわけあるか!」


まあしゃーないか


風馬
「じゃあ触るぞ?」


北谷
「うん」


俺は北谷の髪を触る


あーなんか意外と細いんだなー


まあいつもサラサラしてる感じはしたからそんなもんだと思ったけど

もう少し硬いと思ってた


まあこれくらいにしよう






「し、質問」


風馬
「え?」



「なんで遥香うっとりしてんの?」


水瀬の顔を見てみると


目がとろーんとしていて

心無しかよだれが見える


遥香
「…は!ごめん!」


気づいた水瀬はすぐに表情を変えた


遥香
「バラを2輪見ている気分だったから…」



「どういう事だよ」



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