風になびく君の髪
9章【チューリップと運命の髪】





〜風馬side〜


林間学校が終わり


またいつもの学校生活に戻る


もうちょっとで夏休みってわけだけどなんか最近胸騒ぎがするというか


主にひまわりの事で



朝ひまわりが俺ん家で朝飯を食う時まではいい


一緒に学校行くと


なーんか間が持たなくなったなーって感じがする


いや、別に持たなくてもいいんだけど


やけに緊張感があるというか


『私がふーまに恋してるからかな?』


またこの言葉が頭の中をぐちゃぐちゃにさせるからだ


本気にはしたくないんだよな


だっていつも通りの会話が出来なくなるから


あんまり気にしないようにしてるけどそれも無理がある


しかし一方のひまわりは


「昨日ケーキ作ってさー余ったからまたみんなで食べよーね
なんか私が作るといつもの3倍くらいの大きさになっちゃうからさ〜」


いつも通り!


なんだったんだ!


まあそっちの方が助かるからいいんだけどさ


俺が思い詰めてたのがバカみたいだ




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