風になびく君の髪





「ありがとうございましたー」


店員に挨拶されながら俺は店を出る


ふっふっふ…新しいシャンプーを手に入れたぜ…


これを雪乃に使わせて乾かした後の手触りとかを確かめよう


あーなんだかウキウキな気分だなー


あー


「……あ」


俺はとんでもないものと遭遇してしまう


「……あ…」


そこには水瀬が居た


これは、ラッキーかと思いきや…



水瀬の横に男の人も居る


もしかして……この人は…


「よ、よう、水瀬
偶然だな」


「う、うん
あ、あの……」


「俺、この事みんなには黙っとくから!
じゃあな!!」



俺は水瀬の前を横切って走る


ちくしょー!横にいる人は水瀬の"彼氏"だろ!?


そりゃそうだよな!いるに決まってる!


あんなに可愛いんだから!


しかもやっぱりマック行く許可取ってるって彼氏さんの事じゃん


あーー!!!俺は悲しくて涙が出てしまうよー!


水瀬はこんな俺のこと笑うよな……



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