風になびく君の髪





〜遥香side〜



もうあんな酷い目に遭いたくない



私は今この幸せな時間の中で密かにそう思っている


中学の頃の記憶は今でも鮮明に覚えている


辛い、逃げたい、死にたい



そんな暗闇の中で一筋の光を灯してくれたのは


紛れもない


光井君だった








< 222 / 589 >

この作品をシェア

pagetop