風になびく君の髪
しばらくひまわりと話している
よくもまあこんなにも話す内容があるよな
元々コミュニケーション能力ってやつは高い方なんだろうけど
俺の適当な相槌でも話の内容が止まらないなんてことあるか??
すげーぞ逆に
すると目の前によく知った顔のやつが通る
俺は思わず
「……あ」
と声が漏れる
それに反応したひまわりが後ろを振り向く
「あれー!?北谷くん!?」
とひまわりが声をかけた
北谷君とは
俺らと同じ中学のやつだ
北谷緑(キタヤミドリ)
一見女の子みたいな名前をしているが実際は男だ
俺は話したことないけど3年間も通ってれば名前も顔も自然と覚えてくるしな
確か北谷も俺と同じく孤独族で過ごしてたと思う
あの時仲良くなってれば今でも仲良くなれたはずなんだけどな