風になびく君の髪



ひまわりの髪をセットするのはいつもの習慣みたいになってきたなー


それほど俺とひまわりは毎日いることに違和感が全くない


けどどうしても思うことはある




「ひまわり、俺が水瀬と祭りに行ってたって知った時どう思った?」


「え?なんで?」


「いや、何となく」


本当に何となく聞いたことだけど


ひまわりは表情をキリッと変えて


「裏切り者ぉー!」

「うわー!!」


俺は突然のひまわりの叫び声にビビる


「あっはっはっはー!!
びっくりした?」


「なんだよ急に……」


冗談ならいいんだけどな


しかしひまわりは笑いながら言う


「まあ半分本気だけどね」


「……それはごめん」


「でもいいの、私は幼稚園の頃のふーまの"手紙"の内容が全てだと思ってるから」


手紙?


「なんだそれ?見せてよ」


「やだよー自分で書いたんだから覚えてるでしょ?」


「いや、覚えてないんだけど」


「最低!私の気持ち踏みにじってばっかりじゃん!」


「いや、知らねーよ」


手紙なんて書いた覚えはマジでない


けどひまわりが俺を怒らないでいてくれるのにその理由があるのかな?








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