風になびく君の髪
しずく
「ちょっと待って!」
やる気のないクラスに手島は不満そうな顔で呼び止めた
しずく
「みんなひまちゃんが全部やってくれると思ってない?
クラスの出し物なんだからみんなでやろーよ」
女子生徒
「いや、でも予定あるのは本当だし」
しずく
「じゃあ1回でも放課後残ってくれてた?
その間の1ヶ月間全部ひまちゃんが色々準備して
みんながやりやすいように色々工夫してくれてるんだよ?
それでも1回も残って作業してくれてないじゃん」
女子生徒
「それはそうだけど」
男子生徒
「なんか面倒くさそうだし」
しずく
「めんどくさい!?そんな理由でひまちゃんにばっか押し付けてるの!?」
ひまわり
「しずくちゃん、いいんだよ?」
しずく
「よくない!ひまちゃんが優しいからみんな押し付けるんだよ!
みんなでやるものなんだからみんなで協力してやろうよ!
それをめんどくさいとかやりたくないって言ってたらひまちゃんが色々頑張ってるのが無駄になるじゃん!」
おいおい、なんかすげぇ空気悪くなってるぞ……
奥村
「……手島」
奥村先生が手島を止めようとした時
ひまわり
「しずくちゃん!」
ひまわりが手島の両肩に手をポンっと置く
奥村先生も止まる
しずく
「なに!?」
ひまわり
「いいんだってば、私の頑張りが無駄とか考えなくても」
しずく
「よくないってば!なんでそんなに優しくしちゃうの!?
誰も手伝ってくれないのって嫌じゃないの!?」
ひまわり
「ううん、私はみんなが楽しくなるように勝手に動いてるだけだよ」
しずく
「それじゃあ何も変わんないじゃん!」
2人が言い合いをしてる
なんでこいつらが言い合いしてんだよ