風になびく君の髪




みんなが帰った後にいつもの6人だけが残った


しずく
「ひまちゃん、ごめん、余計なこと言っちゃった」


手島は沈んだ表情でひまわりに言う


ひまわり
「ううん、いいよ?
しずくちゃんも私の代わりに言ってくれてありがとね」



「………」


ひまわり
「よーし!じゃあ作業始めよー!」


あんなに空気が重くなったのにひまわりはまた明るく作業を始める



「お前ってやつは」


遥香
「……すごい」


中学の時はクラスが別だったから
あまり見たことなかった学校生活でのひまわりの行動


それはまさにひまわりにしか出来ないことをやってるようだった


一人一人の個性とか良いところを知ってる


それでいて悪いところは見てない


こんなに人との関わりを大事に出来る人なんて

ひまわりくらいしか居ないんじゃないか?




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