風になびく君の髪




多目的室に行くと


クラスのみんなが居た


しずく
「おそーい!」



「早く座んなよ
先生がまた何か語るぞー」


ひまわり
「ごめんごめん、いつもの癖で教室行っちゃったー」


湯山に言われて俺らは座る




奥村
「みんな、今日まで文化祭の準備ご苦労だった
だが、本番はこれからだ
みんなで準備をして、1つの目標を達成する
これほど簡単そうで難しいことはないんだ
だから今日、みんなと同じ目標、同じ思いで楽しくやっていこう」


奥村先生って実はいい先生だよなー


最初は怖そうだったけど


奥村
「お、そうだ、戸塚と光井」


奥村に呼ばれる


奥村
「お前らに衣装を渡そう」


奥村先生が持ってきたのは


ひまわり
「おおーー!血が付いてる!」


ひまわりには白いワンピースで俺には白いシャツだ


奥村
「赤いスプレーで血のようにしてある
安心しろ、3日間乾燥させているから下着に付くことはない」


ひまわり
「ありがとー!」


奥村
「礼を言うのは私の方だ戸塚」


ひまわり
「ん?」


奥村先生は珍しく微笑んでいた


奥村
「よく1人でクラスをまとめあげたな
私だけの力では無理だった
ありがとう」


ひまわり
「???どういたしまして?」


ひまわりはなんの事かわかってなさそうだった




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