風になびく君の髪





心境が変わる


毎年ひまわりと雪乃と行ってたお祭りに今年は行かなかったその変化は



やっぱり水瀬に誘われたからだろうな


それはそうなんだけど


どう変わったとか言われたらなんて答えたらいいか……


……そうか


そのまま答えればいいんだ


「み、水瀬に誘われた時!
俺は…嬉しかったから」


「……」


俺が勢いよく言うと水瀬は黙り込む


へ?今のきもかった?


恐る恐る水瀬の方を見ると


顔を赤くしていた



な、なんで!?


「ああああ!違うよ!?
俺、誘われることとかあんまりないしさ!
そんな俺でも誘ってくれる人なんて居ないと思ってたから!」



俺は弁解するかのように慌てて言う


「わ、私は!
光井君とお祭りに行きたいと思ったから誘ったよ」


水瀬も勢いよく言っていた


「……どうして?」


「それはね」


水瀬は恥ずかしそうに視線を逸らして


「光井君が私を助けてくれたからだよ」


「………」



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