風になびく君の髪





なんで2人は私よりも仕事なの…


仕事が大事なのはわかるけど


私だって同じくらい大事にされたいよ



私はベットで膝を抱えて一人で泣く


そんな時だった


スマホの画面が光る



LINEの通知でふーまからだった


その内容を見てみる



『どうした?』


たったそれだけだった


私は窓の向こうを見てみる


ふーまの部屋の窓はカーテンで何も見えないけど



チラッとふーまの姿が見えた


私はふーまにLINEを返す



『部屋に来て』


今すぐ会いたい


ふーまに会いたい


私のこの想いは止まらなかった





しばらくすると


私の部屋のドアがゆっくり開く



「……ふーま」


「なんで泣いてんだ?」


ふーまの優しい声が心に響く


ふーまには本当に悪いことしたと思う


ふーまの好きな人にふーまが話しかけようとしたところを邪魔して


でもその後にその子が引っ越してしまった


それ以来ふーまはどこか冷たい気がしたけど


またこうやって私を心配してくれるのはなんでなの?


私が部屋に来てって言ったら来てくれるのはなんでなの?





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