風になびく君の髪






「ふーま」


「ん?」


「これ…食べて」


涙を流しながらも私はふーまにクッキーを差し出す


「クッキー?」


ふーまは不思議そうにクッキーを見つめる


「ひまわりが作ったの?」


「……うん」


「ふーーん」


ふーまは私の作ったクッキーを食べる





そんなふーまの様子を伺う


どうだろ、おいしいかな?


恐る恐るふーまの顔を見てみると


「うめー!!うめーじゃんかこれ!
ほんとにひまわりが作ったのか!?」


「………え」


ふーまは本当に嬉しそうな声で顔で私に言ってくれた


「めっちゃうめーぞ!!もう一個食っていい?」



「…………」



そんなふーまを見て私はまた涙がこぼれる


本当はパパとママのために作ったお菓子だけど


ふーまなら私を受け入れてくれるようだった


昔からふーまは私のことを受け入れてくれる


私を必要としてくれてる


あの"手紙"の言葉みたいに


ふーまは私を思ってくれてるのかな?


私のクッキーを食べながらふーまは


「うめーよこのクッキー!
また作ってくれ!」


笑顔のふーまを見て


私は我慢出来なかった





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