風になびく君の髪






【ガバッ!】



私はふーまに抱きついた


「ひ、ひまわり?」


ふーまの優しさも、嬉しそうな声もその笑顔も


私はふーまの全てを抱きしめたくなった


そっか…やっぱり私は



ふーまのこと好きなんだ……



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文化祭でスイーツ喫茶をやった時は確かに悲しいことばかりだった


だから楽しくやってたけどどこかそのスイーツを見て両親を思い出してたのは確かだし


でも今は1人じゃない


私を受け入れてくれるみんなと


どんな時でも一緒に居てくれたふーまが居る



「北谷くんが思ってる以上に私は平気だよ」


「………そうなの?」



「うん、私は1人じゃないから」


【パチッ!!】


明かりが一瞬暗くなる



【パッ!!】


「え!!」


学校の中が真っ暗になる



「きゃああ!!!」



私は思わずうずくまる


な、何!?


なんで暗くなったの!?


や、やだよ……





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