風になびく君の髪
手島はクレーンゲームの方に居た
「おーい、何してんだ?」
「ん?」
クレーンゲームを眺める手島に俺は声をかける
「な、なんでもない!」
と言ってそっぽ向く手島
「これ欲しいのか?」
そのクレーンゲームにはアソミミといううさぎのキャラのぬいぐるみが置いてあった
割とサイズがでかいなー
「べ、別に欲しくない!
ただ見てただけ」
慌てるように手島が言うが
俺を見くびってもらっちゃ困る
「500円だ」
「……は?」
「500円で取ってやる」
俺は自信満々で手島にそう言う
「む、無理に決まってるでしょ!」
「まあ見てろって」