風になびく君の髪





レースが始まる


「手島、2の時にアクセル押すとスタートダッシュ出来るからな?」


「2の時?」


手島は3でアクセルを押している


【GO!】


【バーン!!】


「え!なんか焦げたんだけど!?」


声を荒らげて訴える手島


「早すぎたんだよ」


「そんなことあんの!?」


「レースは甘くない」


俺は着々と走っている


このまま行けば1位になれる


手島はというと


ふっ!遅いな!


俺は独走状態に対して手島は最下位


まあやったことなかったら当然だよな



「手島、このままじゃ最下位だぞ?」


「うるっさいな!操作がわかんないんだから黙っててよ!」


「レースというのはな、コースと心を通わせる事が重要なんだよ」


「うるさいっての!くらえ雷!」


「ああああー!!お前!せっかくバナナで防御してたのに!!」


「知らないってば!」


くっそーーどうなるかこのレース…



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