風になびく君の髪
ひまわり
「さあて!!プレゼント交換の時間だよー!」
ひまわりが立ち上がり手を上げる
ひまわり
「みんな目つぶってプレゼント出し合うよー?
歌い終わるまでプレゼント回そう」
ひまわりに言われた通り俺は目をつぶり
プレゼントを出す
ひまわり
「せーのー
雨は夜更け過ぎに〜光へと変わるだろ〜」
なんでジングルベルとかじゃないんだよ!
ひまわりの渋い選曲と相変わらず不協和音な歌を聞きながらプレゼントを回す
歌が止まると
ひまわり
「はいストップー!みんなプレゼント開けていいよー!」
俺に回ってきたのは赤い包装紙に包まれている箱だった
なんだろ?
「……あ」
俺に視線を送って来たのは
手島だった
なんだ?開けるぞ?
俺は丁寧に包装紙を剥がして中身を見る
「……おおー!!!」
俺が受け取ったプレゼントは
「ワックスじゃねーか!!」
新発売のワックスだった
こんなピンポイントでプレゼントくれるなんて!
もしかしてひまわりか?
いや、あいつは自分のあげたい物を買うもんな
誰だろ?
「それ、私の…」
俺に言ってきたのは手島だった
「て、手島!?いいのかこれ
しかもこれちょうど俺が欲しかったやつ」
「ふん!よかったわね!」
「あ、おう、ありがとう」
相変わらず手島は少し冷たかった