風になびく君の髪
電車を降りて家に向かう
家の近くまで行くと
「………?」
私の視界には変な人が居た
タンクトップで縄跳びをしている
暗くてよく見えないけど…
「おー遥香」
…この声は
「榎本さん?」
私の家の隣に住んでる榎本さんだった
こんな真冬にこんな格好でなんで縄跳びしてるんだろ?
「いやーさすがにクリスマスなだけあって
よく跳べるわー」
「どういう意味?」
相変わらず不思議な人だなー
私は少し笑う
「はぁ……」
少し笑うけど思わずため息も出る
「どうした?ため息なんて吐いて」
「ううん、何でもない」
「そうか、お前も跳ぶか?」
「いい」
「そうか」