風になびく君の髪





学校に着く



まずは下駄箱の中を見させてもらうぞ



【ガッ!!!】



勢いよく開けた下駄箱の中には


いつも通り俺の上履きしか入っていなかった



なんだコンチキショー!!


「あーあー俺の下駄箱の中にチョコ入ってると思ったのに
なんでこんな色男をみんなおざなりにするんだろーなー」


は??


俺のセリフじゃない


誰だこの影は


俺は後ろを振り向く


「やあ、非モテ君」


湯山が居た


「おめーかよ!」


「なーに残念そうな顔してんのー
あたしがポッキーあげようか?」


「いるか!」


「ほら、ポッキーゲーム始まりー」


「いらねーよ!!」


こういう時に湯山が居るとろくな事がない





< 340 / 589 >

この作品をシェア

pagetop