風になびく君の髪
ひまわりはピンクのキラキラした袋を渡してきた
「これは……」
「ふーまにあげるために作ったチョコだよ」
「おー!!ありがとー!
さっきマカロン貰ったけどいいの!?」
「あれは余ったやつで作ったからねー
これは私が渡したい人にあげるために作ったの」
ひまわりは俺の目を真っ直ぐ見つめていた
そんな目で俺を見るなよ…
水瀬といいひまわりといい
今日は反応に困ることばっかりだ
なんて答えたらいいのか……俺にはわからない
「ありがとな」
俺はひまわりのチョコを受け取ろうとする
しかしひまわりはそのチョコを離そうとしない
「もう一度言うね、ふーま、
今日は好きな人にチョコを渡す日だからね?」
【ドキンっっ!!!】
ひまわりの一言がまた俺の心臓を激しく揺らす