風になびく君の髪
私はベッドの上に横たわる
ふーまが誕生日にくれたシュシュを手に取って
ふーまとの思い出を一つずつ数えていた
春は桜祭りに行って、夏は海、バーベキューもした
秋は文化祭で一緒に学校を回ったし冬はクリスマスパーティ
毎年、ふーまとの思い出が一つずつ増える
ふーまに言って貰えて嬉しかったことも一つずつ増える
でもそれは幼なじみだからであって
私だからじゃない
好きと伝えてしまったからには
あの頃みたいにはもう戻れないよ
張り裂けそうな胸を抑えて
また明日からいつも通りの私にならないと……