風になびく君の髪






〜風馬side〜



次の日


珍しくひまわりの部屋のカーテンが閉まっていることに気付いた


毎日見てたわけじゃないけどたまたま閉まってるのを見ると


やっぱひまわり自身何か思うことはあるだろうな



こんなにあやふやにしてる俺が悪い


今日ばかりはひまわりに明るく話しかけよう


俺は部屋を出てリビングに行く


多分もうひまわりはいるだろうな


恐る恐る階段を降りると






「おっはよー!ふーま!」


ひまわりが朝から第一声


これでもかというくらい元気な挨拶をしてきた



俺は唖然としている



昨日のことがあったというのになんでこんなに元気なんだ!?


ま、まあいいか


一緒に学校に行く


「んでさー雛ちゃんがお客さんにお金もらってて!
これチップってやつだよね!?ってその後ジュース買ってもらったんだー」


「まじかよ」


今日のひまわりはやたら喋るな


やっぱ昨日のこと気にしてて無理に喋ってんのかな?


「ふーま?聞いてるー?」


ひまわりはそんな俺を見かねて顔を覗き込む


「き、聞いてるよ!」


「その顔は聞いてないじゃん!」


「き、聞こえてはいた!」


「聞こえてるだけじゃ意味ないのー!」


ひまわりがぷんぷんと頬を膨らます






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