風になびく君の髪







「もう、こうやって2人で学校行くのも残り少ないんだよ?」


「……え?」


ひまわりが唐突に言った言葉に俺は動揺を隠せない


ど、どういうこと?



俺らが一緒に学校に行くのも残り少ない?


「な、なんで?」


慌てて俺が聞く


「え?なんでって……知ってるでしょ?」


ひまわりが答える


な、何が?……



「知らないよ」


どういうことなんだよ……



「この間、雪乃とふーママが話してたでしょ?」



「………」



何も知らないのは俺だけだった


ひまわりが言った通り


俺とひまわりが一緒に学校に行ける日はそう多くはなかった



なぜなら……





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