風になびく君の髪
19章【感謝と仲直りの髪】
あれから1ヶ月が経つ
ひまわりはあれから1度も俺の家には来ていない
むしろいつも一緒に居たやつらとも俺は離れていた
ひまわりは多分俺の顔を見たくないからだ
その間というものの
「風馬先輩!髪の毛巻いてきましたよ!
26ミリのコテで!美梨だけにね!にひひ!
先輩も笑ってくださいよ!」
「おおー!いいじゃんか!」
とか
「風馬先輩!今日もデート行きますよ!」
「……おう」
二宮さんに振り回されてばかりだ
あいにく俺もみんなとは居れない雰囲気になってるから二宮さんと居るわけだが
前にも言われた通り、二宮さんの誘いは断らないといけないんだ
でも断る理由もないのも確かなんだよなー
いつものやつらと居れなくなったのはそうだけど
個人的には話してるから仲が悪くなったわけじゃない
ただ、ひまわりがいる時はなるべく避けてる
それを不思議に思うやつも居る
「光井ー?お前ひまわりと喧嘩したん?何した?」
意外と人情がある湯山
俺はこう答える
「まあ今は近づかないようにしてるだけだよ」
「なんだそれ?」
「いいから、俺とひまわりの問題だから首突っ込むな」
湯山は意外と何かを察知することもあるから油断はできない
けどここまで大事になってしまったらいつものやつらに迷惑がかかるよなー