風になびく君の髪






思えば何回もひまわりに酷いことを言ってきた


『お前もう1人で帰れよ!うぜーな!』


『お前と居るとろくなことねーんだよ』


『お前はなんでいつもいつもいつも俺のところに来るんだよ!』


散々言ってきた


思えば夏祭りも嘘をついて水瀬と行ったのもそうだな


けどひまわりは優しいから


そんな俺に怒らず寄り添ってくれてたんだ


けど今回は……


今も思い出すと時々胸が痛む


自分でもわかってる


ひまわりにとって俺は特別な存在だってこと


自覚しろって言われたからしてるよ


だからこそ


『俺じゃなくても支えてくれる人はいる……』



俺にとってひまわりは……なんなんだろう


幼なじみじゃない特別な存在ってなんなんだろう




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