風になびく君の髪
とりあえず湯山の家を知ってる手島が案内をすることに
湯山は意外と大きなマンションに住んでるみたいで
一軒家の俺には7階のマンションという響きに慣れていない
でけーしたけー!
マンションの入口で湯山の部屋番号を入力すると
『はーい、揃いも揃ってこんにちは』
番号を入力する機械から湯山の声がする
「黙って開けなさいよ!」
『はいはい』
やけに機嫌悪いな、手島のやつ
湯山の家に入ると
「いらっしゃーーい」
くつろいでいる湯山が目に入る
呑気だなこいつは
「北谷は?」
俺が湯山に聞くと
「予定あるらしいよ」
「そっか」
まあ俺のために時間取らせるのも申し訳ないからな