風になびく君の髪
雛
「花は買ってきたの?」
風馬
「おう!水瀬のチョイスで完璧な花束を買ってきたぞ!!」
遥香
「いやいや、そんな!」
しずく
「雛、なんで私呼んだの?」
雛
「いいじゃん、暇だしなんか作ってよ」
しずく
「何役なのよ私……」
水瀬
「そうだ!光井君!ひまわりさんにお菓子でも作ってあげなよ!」
風馬
「お、お菓子??」
水瀬は意外とこういう提案をしてくる
お菓子……ひまわりの得意分野だぞ?
しずく
「いいじゃない、クッキーでも作ってあげれば?」
風馬
「作り方知らねーよ」
しずく
「はあ!?クッキーの作り方知らないでどうやって生きてきたの!?」
水瀬
「………」ギクッ!
雛
「とりあえず、手紙書いちゃいなよ」
風馬
「何書けばいい?」
雛
「こういうのはな、ただ気持ちを乗せるだけじゃないんだよ
手紙でもなんでも起承転結
最後に自分の気持ちを書くだけでいいんだよ」
風馬
「そんな簡単に言うけどなー」
手紙だのお菓子だの難しいこと言うなよなー
まずは手紙から
風馬
「おい、覗くなよ?」
雛
「誰も覗かんわ!」
しずく
「早く書いて」
水瀬
「ゆっくりでいいよ?」
起承転結ってなんだよ…
最後に自分の気持ちを書くか…
よくわかんないけど
今の俺の気持ちってなんなんだろ……
振り返ってみる
俺とひまわりはどういう関係なんだろ
俺はひまわりをどう思ってるんだろう
考えれば考えるほど奥が深い
俺はいつも考えてる
今日の出来事って言った方がいいか
今日は1日水瀬と一緒に居た
水瀬に何回もときめいた
何回も見つめていた
そうだ、俺は水瀬が好きで、ひまわりは幼なじみだ
そう心の中で思っているけど
何回も否定しても、ひまわりが頭から離れない
俺はひまわりをどう思ってるんだろう……
考えても考えても
答えは見つからない