風になびく君の髪
胸が苦しくなりながら俺は次の日を迎える
俺は誰にも顔を合わせることは出来ない…
学校に行くと
「おはよー!光井君!」
水瀬に声をかけられる
けど俺は
「……おはよ」
俺は明らかに避けるように挨拶を返す
何かを察したのか水瀬はそこから話しかけなかった
「光井ー!どうだったー?」
湯山にも話しかけられたけど
「ああ……まあ普通だよ」
「え?何が?」
「うん、何もない」
「はあ??」
理解出来てないみたいだ
そりゃそうだよな
絶対に大丈夫だと思ってるみんななのに
俺は何も渡さなかったんだから
渡そうと思えば渡せたんだよ
それでも渡さなかった